宗淵(真阿)


詞書

山水

本文

朝ゆふにうちむかはてはやま水も
すめる庵の丈とおもへは

署名

真阿

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 宗淵(天明6年~安政6年) 僧(天台宗)。俗姓久松氏。幼名正丸(佐太丸)諱は正信後能瑞。法号松月軒宗渕。京都の人、北野神社々僧光乗坊能社の子、天明六年十月二十五日生。十三歳出家して名を能瑞と改め、天台の学に精進したが、文化九年二十七歳の時洛北大原普賢院の住職となり、同十二年十月には宮中に召されて御懺法の会衆に列席して御嘉賞を■り法印の位を賜わった。その後近江の坂本走井大師堂に隠栖十余年の後伊勢津の西来寺に迎えられて同寺第二十一世の法灯継ぎ、嘉永六年六十四歳法灯を弟子観海に譲り引退、安政六年八月二十七日七十四歳を以て入寂した。師はことに書誌の学に精しく山家本法華経をはしめ法華経考異その他多くの覆刻本が特異な版式と装釘を以て残こされ、宗渕本又は西来寺版の名を以て称賛されている。尚菅公の事蹟を集録した「北野藁草」壱百巻も師の著述にかがるものである。(文政五 律学 文政十三 律学 天保九 律学 嘉永五 僧習古学)
寸法: 縦36.0cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:打曇り,金銀箔砂子模様:金の野毛
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり,女性は表に署名せず、裏の右下隅に署名する:あり
風: