金子義篤


詞書

雲錦大人のみもとヘ一朶を贈り奉るとて

本文

はなはあせ香さへ薄くて遅くさく
老木のうめをあはれとも見よ

署名

義篤

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 金子義篤( ~文化12年) 文雅家(歌人)字は敬儀、南楼又は風竹軒と号した。通称金子仙左衛門。京都の人、高倉六角南に住し、伊豫松山藩松平隠岐守屋敷留守居役を勤めた。小沢芦庵自記の安永二年度門人列座表目に「松平隠岐守殿家中金子仙五郎昇義」とある人物と同一人か。掲出の短冊は筆迹が全く同一である。文化十二年十二月十日没、年七十二、宗仙寺に葬る。(文化十 文雅)
寸法: 縦34.7cm 横4.6cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:打曇り(青.青)
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: