田中正文


詞書

蚊遣火

本文

夏の夜のけむりくもらぬ影見せて
しつかかやり火月にたくなり

署名

正文

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 田中正文( ~文久元年) 歌人。京都の歌人、文政五年の人物志には「田中正文二条東洞院東田中某」と出ており嘉永五年の人物志には「平正文烏丸出水北田中大宰大典」と出ている。此の短冊裏書には花山院家家臣と書かれている。文久元年三月十一日没。年八十一、洛西三宝寺に葬る。明治三十六年刊千尋舎遺稿田中正文遺歌集の鎌田正夫の序文によれば田中正文は大阪の人で熊谷直好門人云々としるされている。(文政五 文雅 文政十三 和歌 天保九)
寸法: 縦36.3cm 横5.8cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:打曇り.正
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり,女性は表に署名せず、裏の右下隅に署名する:あり
風: