服部敏夏


詞書

本文

まかふへき雲は沸ひて山の名の
あらしは花にさはらさりけり

署名

敏夏

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 服部敏夏() 歌人。通称中川屋五郎左衞門、京都の人、錦小路室町に住し本居宣長の門に入り歌を学んだ。鈴屋大人都日記にはしばしば其名が出ている。例えば享和元年六月三日夜の項に「敏夏が家に師の君の涼みにものし給ふ云々高き屋にのぼりたれば風いととすすしきに井の水をくみてたかうはじきあげたる夕立めきてここちよし、此家の名を中川屋といふよしきゝたまひて師の君の歌(略)云々とあることなどは師資の親密な様をあらわしている。文政年中没か未詳。(文政五 文雅)
寸法: 縦36.4cm 横5.5cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:打曇り.上青.下藍
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり,女性は表に署名せず、裏の右下隅に署名する:あり
風: