服部敏夏詞書本文まかふへき雲は沸ひて山の名の 署名敏夏 読み下だし英訳メタ情報略伝* 服部敏夏() 歌人。通称中川屋五郎左衞門、京都の人、錦小路室町に住し本居宣長の門に入り歌を学んだ。鈴屋大人都日記にはしばしば其名が出ている。例えば享和元年六月三日夜の項に「敏夏が家に師の君の涼みにものし給ふ云々高き屋にのぼりたれば風いととすすしきに井の水をくみてたかうはじきあげたる夕立めきてここちよし、此家の名を中川屋といふよしきゝたまひて師の君の歌(略)云々とあることなどは師資の親密な様をあらわしている。文政年中没か未詳。(文政五 文雅)
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