小川月丸


詞書

八月十五夜姨捨山にあそひて

本文

いたく夜の更るもしらて石の上
月のなかめにしくものはなし

署名

月丸

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 小川月丸() 文雅家。別名堀常信(又は經信)号松月堂月丸後に興文閣という。通称小川源右衛門(嘉永版平安人物誌は小川原甫となす)京都の人、寺町六角南に住した。書賈集覧には延享から天保の間の人と記されてあるが嘉永五年版の人物志にも出ているから此の頃迄活躍していたことが知られる。次のような著述がある。道歌心寫画(文政十年板三五園月麿)永代節用無尽蔵(天保二年堀原甫)念佛道歌西の台(天保十二年堀原甫三五園誌)神仏道歌松の響(天保十二年堀原甫)道歌心の姿見(嘉永二年華雪道人月麿)等。(文政十三 文雅 天保九 文雅 嘉永五 文雅)
寸法: 縦36.2cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 無地
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: