三井高福


詞書

本文

志きたへの床うちはらひ産子に
なりて千年をかそへてしかな

署名

七十一翁高福

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 三井高福 (文化5年~明治18年)文雅家(豪商)字子成、号孩之又は聴泉、通称八郎右衛門、京都のからもに富商三井高就の子、文化五年九月生れ幼名長四郎、嘉永四年十二月実名高福を高俶と改め安政五年旧名に復した。油小路二条南に住し慶應三年王政復古の際には巨額の金を朝廷に献じ御用商となりその後、明治新政府のために財政基礎確立の功多大なるものがあった。尚三井銀行、三井物産会社等を創立して三井財閥の隆昌をもたらしたことも有名である。業余書画を好み詩歌を嗜み又鉛筆を巧みにし。文永元年の平安名家印譜に其の印影が残されている。明治十八年十二月二十日没、年七十八。東山真如堂に葬る(天保九 文雅 嘉永五 文雅 慶應三 文雅)
寸法: 縦36.2cm 横6.1cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 書き模様:霞(金泥),型模様:雲(金泥),金銀箔砂子模様
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: