北脇淡水
詞書
五月雨の夕べにはかに雨に逢ひつる折からにひとのかさを借し給ひけるをよろこひて
本文
見すしらぬ人の情をかさに着て
うれしく帰へる五月雨の空
署名
淡水
読み下だし
英訳
メタ情報
略伝
* 北脇淡水( ~安政3年) 漢学者。名は鴻、字は翔雲、号は淡水又は滕志とも云う。通称北脇将監。京都の人押小路柳馬場東に住し儒をもって曼殊院門跡に仕えた。門下に梅辻春樵があり嘉永二年に出された淡水庵詩鈔二巻に序文を書いている。安政三年七月二十二日没。年五十四。(嘉永五 漢学者)
寸法:
縦36.5cm 横6.0cm
紙質:
和紙
製法:
厚短冊(裏打あり)
模様:
押し模様:布目,金銀箔砂子模様,版模様:山桜
書風:
用字:
書式:
初、三、五句における墨継ぎ:なし,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: