大蔵愛種(一海)


詞書

雀の絵 雅喬

本文

稲ほあは穂むれゐるあとをしたひ行
ひとりすすめのかけもおかしき

署名

一海

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 大蔵愛種( ~明治24年) 国学者(後に僧)姓は大蔵、中園左近と称し真瓊舎と号した。(後剃髪して法号を一海と云う)筑前怡土郡の人、京に上り国学を修め和歌をよくし、特に音韻の学に精しく梵音の妙を極めた。年五十余にして佛門に入り法名を一海と称し密教を精究し、古稀に及んで嵯峨観空寺に入り寺門の復興に尽したが明治二十年四月二日病をえて入寂した。時に年七十五。嵯峨清涼寺に葬る。法諱観空寺権大僧都法印一海霊位(嘉永五 和学)
寸法: 縦36.1cm横6.1cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 無地:絵
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: