長野義言


詞書

哀傷

本文

かきりとて行も心の外なれは
さかなこけちのやみはうからむ

署名

義言

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 長野義言( ~文久2年) 国学者。初め主馬後主膳と称し、桃之舎と号した。伊勢滝ノ村の人、和歌の道をもって彦根藩主伊井直弼と交わり、後その謀臣に抜適された。安政五年京に上り九条家の臣島田左近と共に幕府の倒壊を防ぐために種々画策し所謂安政の大獄を惹起した文久二年彦根に帰り藩政の実権を握らんとしたが時勢の変転如何ともなし難く遂に国を乱すの罪によって処刑された。時に年四十八、古今集姿鏡、淡路旧蹟考等国語、国史関係の著書が多い。(嘉永五 和学)
寸法: 縦36.5cm 横6.1cm
紙質:
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 書き模様:霞(刷引,緑,うす茶),押し模様:布目
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: