水島永政詞書本文菊は今色ましりさく盛かな 署名永政 読み下だし英訳メタ情報略伝* 水島永政()音曲家。姓は平、字は次輔又は治平。京都の人、黒門下立売に住した国学者。天保六年の鐸舍社中奉納歌集に平永政水島次輔の歌と名が出ており嘉永六年の鴨川集にも出ている。津久井淸影の陵墓一隅抄には嘉永年中に永政と共に山陵を順拝し聖跡を訪ねたことが記されているが、安政元年に三条実萬が主唱した山陵会には逸早く馳せ加わり山陵の復古に精忠を尽くしている。嘉永六年に京都因幡堂にて永政六十賀尚歯会が催され因幡堂義鎮、高畠式部等多くの知名の士が参集して雅楽を奏して盛会であったことが記されている。著書に山陵考(天保十二年撰)日向国可愛山々陵記(同上)山城国式社考(嘉永元年写)等がある。尚永政は楽人として笛を巧みにした。(嘉永五 楽)
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