櫻花画讃
此項こしの函館を經て行ける人のもとよりこれの 岩永氏へ消息おこせける序櫻の花をもそへておくられけるを おのれにも見せられるたかめつらしさにやかて寫してかくなん 陽暦七月五日はかり花名をこの里に 蝦夷櫻となつく 天の下足はゆかねと蝦夷櫻ふみみる 御代の幸そしらるる
さくら戸玉緒(印)