吉田倫紀


詞書

遠藤氏の楼にて

本文

なかめをも造りも清き此宿に
幾春秋を契り置めや

署名

倫紀

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 吉田倫紀( ~明治9年) 香道家。姓は清原、秋田氏又は佐伯氏敬一堂と号した。通称は吉田右兵衛大尉。京都の人院の雜色吉田倫秋の男。今出川室町西に住し年二十五徳大寺実堅について学び更に三条実萬の指導を仰いだ。文久二年朝令によって院の雑色となり右衛門少尉に任じ維新以後京都府士族上京第十校書道教授となった。人となり方正温雅香道に精しく且つ諸芸に通じたがその中書法に於いて最も妙を得た。明治九年四月六日没、年七十一、洛東満願寺に葬る(慶應三 香道)
寸法: 縦36.4cm 横5.4cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:打曇り.上下青
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: