炭俵　８巻　（すみだはら）

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作品集名	炭俵　８巻　（すみだはら）
作品集名読み	すみだわら
作成年月日	元禄七年六月二十八日（1694年8月18日）
場所

炭俵＿上巻　歌仙［うめがかに：芭蕉］

炭俵＿上巻　歌仙［けんかうも：嵐雪］

炭俵＿上巻　歌仙［うめがかに：芭蕉］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	むめがかにのつと日の出る山路かなうめかかに−のつとひのてる−やまちかな芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00001
00002	処処に雉子の啼たつところところに−きしのなきたつ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00002
00003	家普請を春のてすきにとり付てやふしんを−はるのてすきに−とりつきて仝　(xxx) 異同資料句番号：00003
00004	上のたよりにあがる米の直かみのたよりに−あかるこめのね芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00004
00005	宵の内ばらばらとせし月の雲よひのうち−はらはらとせし−つきのくも仝　(xxx) 異同資料句番号：00005
00006	藪越はなすあきのさびしきやふこしはなす−あきのさひしき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00006
00007	御頭へ菊もらはるるめいわくさおかしらへ−きくもらはるる−めいわくさ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00007
00008	娘を堅う人にあはせぬむすめをかたう−ひとにあはせぬ芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00008
00009	奈良がよひおなじつらなる細基手ならかよひ−おなしつらなる−ほそもとて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00009
00010	ことしは雨のふらぬ六月ことしはあめの−ふらぬろくくわつ芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00010
00011	預けたるみそとりにやる向河岸あつけたる−みそとりにやる−むかふかし野坡　(xxx) 異同資料句番号：00011
00012	ひたといひ出すお袋の事ひたといひたす−おふくろのこと芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00012
00013	終宵尼の持病を押へけるよもすから−あまのちひやうを−おさへける野坡　(xxx) 異同資料句番号：00013
00014	こんにやくばかりのこる名月こんにやくはかり−のこるめいけつ芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00014
00015	はつ雁に乗懸下地敷て見るはつかりに−のりかけしたち−しいてみる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00015
00016	露を相手に居合ひとぬきつゆをあひてに−ゐあひとぬき芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00016
00017	町衆のづらりと酔て花の陰ちやうしゆうの−つらりとゑうて−はなのかけ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00017
00018	門で押るる壬生の念仏もんておさるる−みふのねんふつ芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00018
00019	東風風に糞のいきれを吹まはしこちかせに−こえのいきれを−ふきまはし仝　(xxx) 異同資料句番号：00019
00020	ただ居るままに肱わづらふたたゐるままに−かひなわつらふ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00020
00021	江戸の左右むかひの亭主登られてえとのさう−むかひのていしゆ−のほられて芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00021
00022	こちにもいれどから臼をかすこちにもいれと−からうすをかす野坡　(xxx) 異同資料句番号：00022
00023	方方に十夜の内のかねの音はうはうに−しふやのうちの−かねのおと芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00023
00024	桐の木高く月さゆる也きりのきたかく−つきさゆるなり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00024
00025	門しめてだまつてねたる面白さもんしめて−たまつてねたる−おもしろさ芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00025
00026	ひらうた金で表がへするひらうたかねて−おもてかへする野坡　(xxx) 異同資料句番号：00026
00027	はつ午に女房のおやこ振舞てはつうまに−にようはうのおやこ−ふるまひて芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00027
00028	又このはるも済ぬ牢人またこのはるも−すまぬらうにん野坡　(xxx) 異同資料句番号：00028
00029	法印の湯治を送る花ざかりほふいんの−たうちをおくる−はなさかり芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00029
00030	なは手を下りて青麦の出来なはてをおりて−あをむきのてき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00030
00031	どの家も東の方に窓をあげとのいへも−ひかしのかたに−まとをあけ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00031
00032	魚に喰あくはまの雑水うをにくひあく−はまのさふすい芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00032
00033	千どり啼一夜一夜に寒うなりちとりなく−ひとよひとよに−さむうなり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00033
00034	未進の高のはてぬ算用みしんのたかの−はてぬさんよう芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00034
00035	隣へも知らせず嫁をつれて来てとなりへも−しらせすよめを−つれてきて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00035
00036	屏風の陰にみゆるくわし盆ひやうふのかけに−みゆるくわしほん芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00036

炭俵＿上巻　歌仙［けんかうも：嵐雪］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	兼好も莚織けり花ざかりけんかうも−むしろおりけり−はなさかり嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00037
00002	あざみや苣に雀鮨もるあさみやちさに−すすめすしもる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00038
00003	片道は春の小坂のかたまりてかたみちは−はるのこさかの−かたまりて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00039
00004	外をざまくに囲ふ相撲場そとをさまくに−かこふすまふは嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00040
00005	細細と朔日ごろの宵の月ほそほそと−ついたちころの−よひのつき利牛　(xxx) 異同資料句番号：00041
00006	早稲も晩稲も相生に出るわせもおくても−あひおひにてる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00042
00007	泥染を長き流にのばすらんとろそめを−なかきなかれに−のはすらん嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00043
00008	あちこちすれば昼のかねうつあちこちすれは−ひるのかねうつ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00044
00009	隣から節節嫁を呼に来るとなりから−せつせつよめを−よひにくる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00045
00010	てうてうしくも誉るかひわりてうてうしくも−ほむるかひわり嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00046
00011	黒谷のくちは岡崎聖護院くろたにの−くちはをかさき−しやうこゐん利牛　(xxx) 異同資料句番号：00047
00012	五百のかけを二度に取けりこひやくのかけを−にとにとりけり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00048
00013	綱ぬきのいぼの跡ある雪のうへつなぬきの−いほのあとある−ゆきのうへ嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00049
00014	人のさはらぬ松黒む也ひとのさはらぬ−まつくろむなり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00050
00015	雑役の鞍を下せば日がくれてさふやくの−くらをおろせは−ひかくれて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00051
00016	飯の中なる芋をほる月めしのなかなる−いもをほるつき嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00052
00017	漸と雨降やみてあきの風やうやうと−あめふりやみて−あきのかせ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00053
00018	鶏頭みては又鼾かくけいとうみては−またいひきかく野坡　(xxx) 異同資料句番号：00054
00019	奉公のくるしき顔に墨ぬりてほうこうの−くるしきかほに−すみぬりて嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00055
00020	抱揚る子の小便をするたきあくるこの−せうへんをする利牛　(xxx) 異同資料句番号：00056
00021	くわたくわたと河内の荷物送り懸くわたくわたと−かはちのにもつ−おくりかけ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00057
00022	心みらるる箸のせんだくこころみらるる−はしのせんたく嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00058
00023	□が来て娘の世とは成にけりむこかきて−むすめのよとは−なりにけり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00059
00024	ことしのくれは何も□はぬことしのくれは−なにももらはぬ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00060
00025	金仏の細き御足をさするらんかなふつの−ほそきみあしを−さするらん嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00061
00026	此かいわいの小鳥皆よるこのかいわいの−ことりみなよる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00062
00027	黍の穂は残らず風に吹倒れきひのほは−のこらすかせに−ふきたふれ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00063
00028	馬場の喧嘩の跡にすむ月ははのけんくわの−あとにすむつき嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00064
00029	弟はとうとう江戸で人になるおとうとは−とうとうえとて−ひとになる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00065
00030	今に庄やのくちはほどけずいまにしやうやの−くちはほとけす野坡　(xxx) 異同資料句番号：00066
00031	売手からうつてみせたるたたき鉦うりてから−うつてみせたる−たたきかね嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00067
00032	ひらりひらりとゆきのふり出しひらりひらりと−ゆきのふりたし利牛　(xxx) 異同資料句番号：00068
00033	鎌倉の便きかせに走らするかまくらの−たよりきかせに−はしらする野坡　(xxx) 異同資料句番号：00069
00034	かした処のしれぬ細引かしたところの−しれぬほそひき嵐雪　(xxx) 異同資料句番号：00070
00035	独ある母をすすめて花の陰ひとりある−ははをすすめて−はなのかけ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00071
00036	まだかびのこる正月の餅またかひのこる−しやうくわつのもち野坡　(xxx) 異同資料句番号：00072

炭俵＿上巻　歌仙［そらまめの：孤屋］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	空豆の花さきにけり麦の縁そらまめの−はなさきにけり−むきのへり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00073
00002	昼の水鶏のはしる溝川ひるのくひなの−はしるみそかは芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00074
00003	上張を通さぬほどの雨降てうははりを−とほさぬほとの−あめふりて岱水　(xxx) 異同資料句番号：00075
00004	そつとのぞけば酒の最中そつとのそけは−さけのさいちう利牛　(xxx) 異同資料句番号：00076
00005	寝処に誰もねて居ぬ宵の月ねところに−たれもねてゐぬ−よひのつき芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00077
00006	どたりと塀のころぶあきかゼとたりとふいの−ころふあきかゼ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00078
00007	きりぎりす薪の下より鳴出してきりきりす−まきのしたより−なきたして利牛　(xxx) 異同資料句番号：00079
00008	晩の仕事の工夫するなりはんのしことの−くふうするなり岱水　(xxx) 異同資料句番号：00080
00009	□をよい処からもらはるるいもうとを−よいところから−もらはるる孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00081
00010	僧都のもとへまづ文をやるそうつのもとへ−まつふみをやる芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00082
00011	風細う夜明がらすの啼わたりかせほそう−よあけからすの−なきわたり岱水　(xxx) 異同資料句番号：00083
00012	家のながれたあとを見に行いへのなかれた−あとをみにゆく利牛　(xxx) 異同資料句番号：00084
00013	鯲汁わかい者よりよくなりてとちやうしる−わかいものより−よくなりて芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00085
00014	茶の買置をさげて売出すちやのかひおきを−さけてうりたす孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00086
00015	この春はどうやら花の静なるこのはるは−とうやらはなの−しつかなる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00087
00016	かれし柳を今にをしみてかれしやなきを−いまにをしみて岱水　(xxx) 異同資料句番号：00088
00017	雪の跡吹はがしたる朧月ゆきのあと−ふきはかしたる−おほろつき孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00089
00018	ふとん丸げてものおもひ居るふとんまろけて−ものおもひゐる芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00090
00019	不届な隣と中のわるうなりふとときな−となりとなかの−わるうなり岱水　(xxx) 異同資料句番号：00091
00020	はつち坊主を上へあがらすはつちはうすを−うへへあからす利牛　(xxx) 異同資料句番号：00092
00021	泣事のひそかに出来し浅ぢふになくことの−ひそかにてきし−あさちふに芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00093
00022	置わすれたるかねを尋ぬるおきわすれたる−かねをたつぬる孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00094
00023	着のままにすくんでねれば汗をかききのままに−すくんてねれは−あせをかき利牛　(xxx) 異同資料句番号：00095
00024	客を送りて提る燭台きやくをおくりて−さくるしよくたい岱水　(xxx) 異同資料句番号：00096
00025	今のまに雪の厚さを指てみるいまのまに−ゆきのあつさを−さしてみる孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00097
00026	年貢すんだとほめられにけりねんくすんたと−ほめられにけり芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00098
00027	息災に祖父のしらがのめでたさよそくさいに−ちちのしらかの−めてたさよ岱水　(xxx) 異同資料句番号：00099
00028	堪忍ならぬ七夕の照りかんにんならぬ−たなはたのてり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00100
00029	名月のまに合せ度芋畑めいけつの−まにあはせたき−いもはたけ芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00101
00030	すたすたいうて荷ふ落鮎すたすたいうて−になふおちあゆ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00102
00031	このごろは宿の通りもうすらぎしこのころは−やとのとほりも−うすらきし利牛　(xxx) 異同資料句番号：00103
00032	山の根際の鉦かすか也やまのねきはの−かねかすかなり岱水　(xxx) 異同資料句番号：00104
00033	よこ雲にそよそよ風の吹出すよこくもに−そよそよかせの−ふきいたす孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00105
00034	晒の上にひばり囀るさらしのうへに−ひはりさへつる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00106
00035	花見にと女子ばかりがつれ立てはなみにと−をなこはかりか−つれたちて芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00107
00036	余のくさなしに菫たんぽぽよのくさなしに−すみれたんほほ岱水　(xxx) 異同資料句番号：00108

炭俵＿上巻　百韻［こははだか：利牛］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	子は裸父はててれで早苗舟こははたか−ててはててれて−さなへふね利牛　(xxx) 異同資料句番号：00109
00002	岸のいばらの真ツ白に咲きしのいはらの−まつしろにさく野坡　(xxx) 異同資料句番号：00110
00003	雨あがり珠数懸鳩の鳴出してあめあかり−しゆすかけはとの−なきたして孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00111
00004	与力町よりむかふ西かぜよりきまちより−むかふにしかせ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00112
00005	竿竹に茶色の紬たぐりよせさをたけに−ちやいろのつむき−たくりよせ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00113
00006	馬が離れてわめく人声うまかはなれて−わめくひとこゑ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00114
00007	暮の月干葉の茹汁わるくさしくれのつき−ひはのゆてしる−わるくさし利牛　(xxx) 異同資料句番号：00115
00008	掃ば跡から檀ちる也はけはあとから−まゆみちるなり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00116
00009	ぢぢめきの中でより出するりほあかちちめきの−なかてよりたす−るりほあか孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00117
00010	坊主になれどやはり仁平次はうすになれと−やはりにへいし利牛　(xxx) 異同資料句番号：00118
00011	松坂や矢川へはいるうら通りまつさかや−やかはへはいる−うらとほり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00119
00012	吹るる胼もつらき闇の夜ふかるるひひも−つらきやみのよ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00120
00013	十二三弁の衣裳の打そろひしふにさん−へんのいしやうの−うちそろひ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00121
00014	本堂はしる音はとろとろほんたうはしる−おとはとろとろ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00122
00015	日のあたる方はあからむ竹の色ひのあたる−かたはあからむ−たけのいろ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00123
00016	只奇麗さに口すすぐ水たたきれいさに−くちすすくみつ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00124
00017	近江路のうらの詞を聞初てあふみちの−うらのことはを−ききそめて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00125
00018	天気の相よ三か月の照てんきのさうよ−みかつきのてり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00126
00019	生ながら直に打込ひしこ漬いきなから−すくにうちこむ−ひしこつけ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00127
00020	椋の実落る屋ねくさる也むくのみおつる−やねくさるなり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00128
00021	帯売の戻り連立花ぐもりおひうりの−もとりつれたち−はなくもり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00129
00022	御影供ごろの人のそはつくみえいくころの−ひとのそはつく利牛　(xxx) 異同資料句番号：00130
00023	ほかほかと二日灸のいぼひ出ほかほかと−ふつかやいとの−いほひいて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00131
00024	ほろほろあへの膳にこぼるるほろほろあへの−せんにこほるる孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00132
00025	ない袖を振てみするも物おもひないそてを−ふつてみするも−ものおもひ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00133
00026	舞羽の糸も手につかず繰まひはのいとも−てにつかすくる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00134
00027	段段に西国武士の荷のつどひたんたんに−さいこくふしの−にのつとひ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00135
00028	尚きのふより今日は大旱なほきのふより−けふはおほてり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00136
00029	切□の喰倒したる植たばこきりうしの−くひたふしたる−うゑたはこ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00137
00030	くばり納豆を仕込広庭くはりなつたうを−しこむひろには孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00138
00031	瘧日をまぎらかせども待ごころおこりひを−まきらかせとも−まちこころ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00139
00032	藤ですげたる下駄の重たきふちてすけたる−けたのおもたき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00140
00033	つれあひの名をいやしげに呼まはりつれあひの−なをいやしけに−よひまはり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00141
00034	となりの裏の遠き井の本となりのうらの−とほきゐのもと利牛　(xxx) 異同資料句番号：00142
00035	くれの月横に負来る古柱くれのつき−よこにおひくる−ふるはしら野坡　(xxx) 異同資料句番号：00143
00036	ずゐきの長のあまるこつていすゐきのたけの−あまるこつてい孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00144
00037	ひつそりと盆は過たる浄土寺ひつそりと−ほんはすきたる−しやうとてら利牛　(xxx) 異同資料句番号：00145
00038	戸でからくみし水風呂の屋ねとてからくみし−すいふろのやね野坡　(xxx) 異同資料句番号：00146
00039	伐透す樅と桧のすれあひてきりすかす−もみとひのきの−すれあひて孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00147
00040	赤い小宮はあたらしき内あかいこみやは−あたらしきうち利牛　(xxx) 異同資料句番号：00148
00041	浜迄は宿の男の荷をかかへはままては−やとのをとこの−にをかかへ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00149
00042	師走比丘尼の諷の寒さよしはすひくにの−うたのさむさよ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00150
00043	餅搗の臼を年年買かへてもちつきの−うすをねんねん−かひかへて利牛　(xxx) 異同資料句番号：00151
00044	天満の状を又忘れけりてんまのしやうを−またわすれけり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00152
00045	広袖をうへにひつぱる船の者ひろそてを−うへにひつはる−ふねのもの孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00153
00046	むく起にして参る観音むくおきにして−まゐるくわんのん利牛　(xxx) 異同資料句番号：00154
00047	燃しさる薪を尻手に指くべてもえしさる−まきをしりてに−さしくへて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00155
00048	十四五両のふりまはしするしふしこりやうの−ふりまはしする孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00156
00049	月花にかきあげ城の跡ばかりつきはなに−かきあけしろの−あとはかり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00157
00050	弦打颪海雲とる桶つるうちおろし−なまことるをけ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00158
00051	機嫌能かひこは庭に起かかりきけんよく−かひこはにはに−おきかかり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00159
00052	小昼のころの空静也こひるのころの−そらしつかなり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00160
00053	縁端に腫たる足をなげ出してえんはたに−はれたるあしを−なけたして孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00161
00054	鍋の鋳かけを念入てみるなへのいかけを−ねんいれてみる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00162
00055	麦畑の替地に渡る傍尓杭むきはたの−かへちにわたる−はうしくひ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00163
00056	売手もしらず頼政の筆うりてもしらす−よりまさのふて孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00164
00057	物毎も子持になればだだくさにものことも−こもちになれは−たたくさに野坡　(xxx) 異同資料句番号：00165
00058	又御局の古着いただくまたおつほねの−ふるきいたたく利牛　(xxx) 異同資料句番号：00166
00059	妓王寺のうへに上れば二尊院きわうしの−うへにのほれは−にそんゐん孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00167
00060	けふはけんかく寂しかりけりけふはけんかく−さひしかりけり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00168
00061	薄雪のこまかに初手を降出しうすゆきの−こまかにしよて−をふりたし利牛　(xxx) 異同資料句番号：00169
00062	一つくなりに鱈の雲腸ひとつくなりに−たらのくもわた孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00170
00063	銭さしに菰引ちぎる朝の月せにさしに−こもひきちきる−あさのつき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00171
00064	なめすすきとる裏の塀あはひなめすすきとる−うらのひあはひ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00172
00065	めを縫て無理に鳴する鵙の声めをぬひて−むりになかする−もすのこゑ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00173
00066	又だのみして美濃だよりきくまたたのみして−みのたよりきく野坡　(xxx) 異同資料句番号：00174
00067	かかさずに中の巳の日をまつる也かかさすに−なかのみのひを−まつるなり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00175
00068	入来る人に味曾豆を出すいりくるひとに−みそまめをたす孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00176
00069	すぢかひに木綿袷の龍田川すちかひに−もめんあはせの−たつたかは野坡　(xxx) 異同資料句番号：00177
00070	御茶屋のみゆる宿の取つきおちややのみゆる−やとのとりつき利牛　(xxx) 異同資料句番号：00178
00071	ほやほやとどんどほこらす雲ちぎれほやほやと−とんとほこらす−くもちきれ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00179
00072	水菜に鯨まじる惣汁みつなにくちら−ましるそうしる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00180
00073	花の内引越て居る樫原はなのうち−ひつこしてゐる−かたきはら利牛　(xxx) 異同資料句番号：00181
00074	尻軽にする返事聞よくしりかるにする−へんしききよく孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00182
00075	おちかかるうそうそ時の雨の音おちかかる−うそうそときの−あめのおと野坡　(xxx) 異同資料句番号：00183
00076	入舟つづく月の六月いりふねつつく−つきのろくくわつ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00184
00077	拭立てお上の敷居ひからするつきたてて−おうへのしきゐ−ひからする孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00185
00078	尚云つのる詞からかひなほいひつのる−ことはからかひ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00186
00079	大水のあげくに畑の砂のけておほみつの−あけくにはたの−すなのけて利牛　(xxx) 異同資料句番号：00187
00080	何年菩提しれぬ栃の木なんねんほたい−しれぬとちのき孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00188
00081	敷金に弓同心のあとを継しききんに−ゆみとうしんの−あとをつき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00189
00082	丸九十日湿をわづらふまるくしふにち−しつをわつらふ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00190
00083	投打もはら立ままにめつた也なけうちも−はらたつままに−めつたなり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00191
00084	足なし碁盤よう借に来るあしなしこはん−ようかりにくる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00192
00085	里離れ順礼引のぶらつきてさとはなれ−しゆんれいひきの−ふらつきて利牛　(xxx) 異同資料句番号：00193
00086	やはらかものを嫁の襟もとやはらかものを−よめのえりもと孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00194
00087	気にかかる朔日しまの精進箸きにかかる−ついたちしまの−いもひはし野坡　(xxx) 異同資料句番号：00195
00088	うんじ果たる八専の空うんしはてたる−はつせんのそら利牛　(xxx) 異同資料句番号：00196
00089	丁寧に仙台俵の口かがりていねいに−せんたいたはらの−くちかかり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00197
00090	訴訟が済で土手になる筋そしようかすんて−とてになるすち野坡　(xxx) 異同資料句番号：00198
00091	夕月に医者の名字を聞はつりゆふつきに−いしやのみやうしを−ききはつり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00199
00092	包で戻る鮭のやきものつつんてもとる−さけのやきもの孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00200
00093	定免を今年の風に欲ぼりてちやうめんを−ことしのかせに−よくほりて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00201
00094	もはや仕事もならぬおとろへもはやしことも−ならぬおとろへ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00202
00095	暑病の殊土用をうるさがりあつやみの−ことにとようを−うるさかり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00203
00096	幾月ぶりでこゆる逢坂いくつきふりて−こゆるあふさか野坡　(xxx) 異同資料句番号：00204
00097	減もせぬ鍛冶屋のみせの店ざらしへりもせぬ−かちやのみせの−たなさらし利牛　(xxx) 異同資料句番号：00205
00098	門建直す町の相談もんたてなほす−まちのさうたん孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00206
00099	彼岸過一重の花の咲立てひかんすき−ひとへのはなの−さきたちて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00207
00100	三人ながらおもしろき春さんにんなから−おもしろきはる執筆　(xxx) 異同資料句番号：00208

炭俵＿下巻　歌仙［あきのそら：其角］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	秋の空尾上の杉に離れたりあきのそら−をのへのすきに−はなれたり其角　(xxx) 異同資料句番号：00467
00002	おくれて一羽海わたる鷹おくれていちは−うみわたるたか孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00468
00003	朝霧に日傭揃る貝吹てあさきりに−ひようそろふる−かひふきて仝　(xxx) 異同資料句番号：00469
00004	月の隠るる四扉の門つきのかくるる−よとひらのもん其角　(xxx) 異同資料句番号：00470
00005	祖父が手の火桶も落すばかり也ちちかての−ひをけもおとす−はかりなり仝　(xxx) 異同資料句番号：00471
00006	つたひ道には丸太ころばすつたひみちには−まるたころはす孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00472
00007	下京は宇治の糞船さしつれてしもきやうは−うちのこえふね−さしつれて仝　(xxx) 異同資料句番号：00473
00008	坊主の着たる簑はをかしきはうすのきたる−みのはをかしき其角　(xxx) 異同資料句番号：00474
00009	足軽の子守して居る八つ下りあしかるの−こもりしてゐる−やつさかり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00475
00010	息吹かへす霍乱の針いきふきかへす−くわくらんのはり其角　(xxx) 異同資料句番号：00476
00011	田の畔に早苗把て投て置たのくろに−さなへたはねて−なけておき孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00477
00012	道者のはさむ編笠の節たうしやのはさむ−あみかさのふし其角　(xxx) 異同資料句番号：00478
00013	行燈の引出さがすはした銭あんとんの−ひきたしさかす−はしたせに孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00479
00014	顔に物着てうたたねの月かほにものきて−うたたねのつき其角　(xxx) 異同資料句番号：00480
00015	鈴縄に鮭のさはればひびく也すすなはに−さけのさはれは−ひひくなり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00481
00016	鴈の下たる筏ながるるかりのおりたる−いかたなかるる其角　(xxx) 異同資料句番号：00482
00017	貫之の梅津桂の花もみぢつらゆきの−うめつかつらの−はなもみち孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00483
00018	むかしの子ありしのばせて置むかしのこあり−しのはせておく其角　(xxx) 異同資料句番号：00484
00019	いさ心跡なき金のつかひ道いさこころ−あとなきかねの−つかひみち仝　(xxx) 異同資料句番号：00485
00020	宮の縮のあたらしき内みやのちちみの−あたらしきうち孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00486
00021	夏草のぶとにさされてやつれけりなつくさの−ふとにさされて−やつれけり其角　(xxx) 異同資料句番号：00487
00022	あばたといへば小僧いやがるあはたといへは−こそういやかる孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00488
00023	年の豆蜜柑の核も落ちりてとしのまめ−みかんのさねも−おちちりて其角　(xxx) 異同資料句番号：00489
00024	帯ときながら水風呂をまつおひときなから−すいふろをまつ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00490
00025	君来ねばこはれ次第の家となりきみこねは−こはれしたいの−いへとなり其角　(xxx) 異同資料句番号：00491
00026	稗と塩との片荷つる籠ひえとしほとの−かたにつるかこ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00492
00027	辛崎へ雀のこもる秋のくれからさきへ−すすめのこもる−あきのくれ其角　(xxx) 異同資料句番号：00493
00028	北より冷る月の雲行キきたよりひゆる−つきのくもゆき孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00494
00029	紙燭して尋て来たり酒の残しそくして−たつねてきたり−さけのさん其角　(xxx) 異同資料句番号：00495
00030	上塗なしに張ておく壁うはぬりなしに−はつておくかへ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00496
00031	小栗読む片言まぜて哀なりをくりよむ−かたことませて−あはれなり其角　(xxx) 異同資料句番号：00497
00032	けふもだらつく浮前のふねけふもたらつく−うけまへのふね孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00498
00033	□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□−□□□□□□□−□□□□□ □□　(xxx)
00034	□□□□□□□□□□□ □□□□□□□−□□□□□□□ □□　(xxx)
00035	□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□−□□□□□□□−□□□□□ □□　(xxx)
00036	□□□□□□□□□□□ □□□□□□□−□□□□□□□ □□　(xxx)

炭俵＿下巻　歌仙［みちくだり：桃隣］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	道くだり拾ひあつめて案山子かなみちくたり−ひろひあつめて−かかしかな桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00499
00002	どんどと水の落る秋風とんととみつの−おつるあきかせ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00500
00003	入月に夜はほんのりと打明ているつきに−よはほんのりと−うちあけて利牛　(xxx) 異同資料句番号：00501
00004	塀の外まで桐のひろがるへいのそとまて−きりのひろかる桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00502
00005	銅壷よりなまぬる汲んでつかふ也とうこより−なまぬるくんて−つかふなり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00503
00006	つよう降たる雨のついやむつようふりたる−あめのついやむ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00504
00007	瓜の花是からなんぼ手にかかるうりのはな−これからなんほ−てにかかる桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00505
00008	近くに居れど長谷をまだみぬちかくにをれと−はせをまたみぬ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00506
00009	年よりた者を常住ねめまはしとしよりた−ものをしやうちゆう−ねめまはし利牛　(xxx) 異同資料句番号：00507
00010	いつより寒い十月のそらいつよりさむい−しふくわつのそら桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00508
00011	台所けふは奇麗にはき立てたいところ−けふはきれいに−はきたちて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00509
00012	分にならるる嫁の仕合ふんにならるる−よめのしあはせ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00510
00013	はんなりと細工に染まる紅うこんはんなりと−さいくにそまる−へにうこん桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00511
00014	鑓持ばかりもどる夕月やりもちはかり−もとるゆふつき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00512
00015	時ならず念仏きこゆる盆の内ときならす−ねふつきこゆる−ほんのうち利牛　(xxx) 異同資料句番号：00513
00016	鴫まつ黒にきてあそぶ也しきまつころに−きてあそふなり桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00514
00017	人の物負ねば楽な花ごころひとのもの−おはねはらくな−はなこころ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00515
00018	もはや弥生も十五日たつもはややよひも−しふこにちたつ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00516
00019	より平の機に火桶はとり置てよりひらの−はたにひをけは−とりおきて桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00517
00020	むかひの小言たれも見廻ずむかひのここと−たれもみまはす野坡　(xxx) 異同資料句番号：00518
00021	買込だ米で身躰たたまるるかいこんた−こめてしんたい−たたまるる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00519
00022	帰るけしきか燕ざはつくかへるけしきか−つはめさはつく桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00520
00023	此度の薬はききし秋の露このたひの−くすりはききし−あきのつゆ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00521
00024	杉の木末に月かたぐ也すきのこすゑに−つきかたくなり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00522
00025	同じ事老の咄しのあくどくておなしこと−おいのはなしの−あくとくて桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00523
00026	だまされて又薪部屋に待たまされてまた−まきへやにまつ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00524
00027	よいやうに我手に占を置てみるよいやうに−わかてにうらを−おいてみる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00525
00028	しやうしんこれはあはぬ商ヒしやうしんこれは−あはぬあきなひ桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00526
00029	帷子も肩にかからぬ暑さにてかたひらも−かたにかからぬ−あつさにて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00527
00030	京は惣別家に念入きやうはそうへつ−いへにねんいり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00528
00031	焼物に組合たる富田□ やきものに−くみあはせたる−とんたえひ桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00529
00032	隙を盗んで今日もねてくるひまをぬすんて−けふもねてくる利牛　(xxx) 異同資料句番号：00530
00033	髪置は雪踏とらする思案にてかみおきは−せつたとらする−しあんにて野坡　(xxx) 異同資料句番号：00531
00034	先沖まではみゆる入舟まつおきまては−みゆるいりふね桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00532
00035	内でより菜がなうても花の陰うちてより−さいかなうても−はなのかけ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00533
00036	ちつとも風のふかぬ長閑さちつともかせの−ふかぬのとかさ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00534

炭俵＿下巻　歌仙［ふりうりの：芭蕉］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	振売の鴈あはれ也えびす講ふりうりの−かりあはれなり−えひすかう芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00535
00002	降てはやすみ時雨する軒ふりてはやすみ−しくれするのき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00536
00003	番匠が樫の小節を引かねてはんしやうか−かしのこふしを−ひきかねて孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00537
00004	片はげ山に月をみるかなかたはけやまに−つきをみるかな利牛　(xxx) 異同資料句番号：00538
00005	好物の餅を絶さぬあきの風かうふつの−もちをたやさぬ−あきのかせ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00539
00006	割木の安き国の露霜わりきのやすき−くにのつゆしも芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00540
00007	網の者近づき舟に声かけてあみのもの−ちかつきふねに−こゑかけて利牛　(xxx) 異同資料句番号：00541
00008	星さへ見えず二十八日ほしさへみえす−にしふはちにち孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00542
00009	ひだるきは殊軍の大事也ひたるきは−ことにいくさの−たいしなり芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00543
00010	淡気の雪に雑談もせぬあはけのゆきに−さふたんもせぬ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00544
00011	明しらむ籠挑灯を吹消してあけしらむ−かこてうちんを−ふきけして孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00545
00012	肩癖にはる湯屋の膏薬けんへきにはる−ゆやのかうやく利牛　(xxx) 異同資料句番号：00546
00013	上おきの干葉刻もうはの空うはおきの−ほしはきさむも−うはのそら野坡　(xxx) 異同資料句番号：00547
00014	馬に出ぬ日は内で恋するうまにてぬひは−うちてこひする芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00548
00015	□買の七つさがりを音づれてかせかひの−ななつさかりを−おとつれて利牛　(xxx) 異同資料句番号：00549
00016	塀に門ある五十石取へいにもんある−こしつこくとり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00550
00017	此嶋の餓鬼も手を摺月と花このしまの−かきもてをする−つきとはな芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00551
00018	砂に暖のうつる青草すなにぬくみの−うつるあをくさ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00552
00019	新畠の糞もおちつく雪の上しんはたの−こえもおちつく−ゆきのうへ孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00553
00020	吹とられたる笠とりに行ふきとられたる−かさとりにゆく利牛　(xxx) 異同資料句番号：00554
00021	川越の帯しの水をあぶながりかはこしの−おひしのみつを−あふなかり野坡　(xxx) 異同資料句番号：00555
00022	平地の寺のうすき藪垣ひらちのてらの−うすきやふかき芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00556
00023	干物を日向の方へゐざらせてほしものを−ひなたのかたへ−ゐさらせて利牛　(xxx) 異同資料句番号：00557
00024	塩出す鴨の苞ほどくなりしほたすかもの−つとほとくなり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00558
00025	算用に浮世を立る京ずまひさんように−うきよをたつる−きやうすまひ芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00559
00026	又沙汰なしにむすめ産またさたなしに−むすめよろこふ野坡　(xxx) 異同資料句番号：00560
00027	どたくたと大晦日も四つのかねとたくたと−おほつこもりも−よつのかね孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00561
00028	無筆のこのむ状の跡さきむひつのこのむ−しやうのあとさき利牛　(xxx) 異同資料句番号：00562
00029	中よくて傍輩合の借りいらいなかよくて−はうはいあひの−かりいらい野坡　(xxx) 異同資料句番号：00563
00030	壁をたたきて寐せぬ夕月かへをたたきて−ねせぬゆふつき芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00564
00031	風やみて秋の鴎の尻さがりかせやみて−あきのかもめの−しりさかり利牛　(xxx) 異同資料句番号：00565
00032	鯉の鳴子の綱をひかふるこひのなるこの−つなをひかふる孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00566
00033	ちらはらと米の揚場の行戻りちらはらと−こめのあけはの−ゆきもとり芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00567
00034	目黒まゐりのつれのねちみやくめくろまゐりの−つれのねちみやく野坡　(xxx) 異同資料句番号：00568
00035	どこもかも花の三月中時分とこもかも−はなのさんくわつ−ちうしふん孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00569
00036	輪炭のちりをはらふ春風わすみのちりを−はらふはるかせ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00570

炭俵＿下巻　歌仙［ゆきのまつ：杉風］

句番号	句／作者／異同資料句番号
00001	雪の松をれ口みれば尚寒しゆきのまつ−をれくちみれは−なほさむし杉風　(xxx) 異同資料句番号：00571
00002	日の出るまへの赤き冬空ひのてるまへの−あかきふゆそら孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00572
00003	下肴を一舟浜に打明ててさかなを−ひとふねはまに−うちあけて芭蕉　(xxx) 異同資料句番号：00573
00004	あひだとぎるる大名の供あひたときるる−たいみやうのとも子珊　(xxx) 異同資料句番号：00574
00005	身にあたる風もふわふわ薄月夜みにあたる−かせもふはふは−うすつきよ桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00575
00006	粟をかられてひろき畠地あはをかられて−ひろきはたけち利牛　(xxx) 異同資料句番号：00576
00007	熊谷の堤きれたる秋の水くまかへの−つつみきれたる−あきのみつ岱水　(xxx) 異同資料句番号：00577
00008	箱こしらへて鰹節売るはここしらへて−かつをふしうる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00578
00009	二三畳寐所もらふ門の脇にさんてふ−ねところもらふ−もんのわき子珊　(xxx) 異同資料句番号：00579
00010	馬の荷物のさはる干ものうまのにもつの−さはるほしもの沾圃　(xxx) 異同資料句番号：00580
00011	竹の皮雪踏に替へる夏の来てたけのかは−せつたにかへる−なつのきて石菊　(xxx) 異同資料句番号：00581
00012	稲に子のさす雨のばらばらいねにみのさす−あめのはらはら杉風　(xxx) 異同資料句番号：00582
00013	手前者の一人もみえぬ浦の秋てまえしやの−ひとりもみえぬ−うらのあき野坡　(xxx) 異同資料句番号：00583
00014	めつたに風のはやる盆過めつたにかせの−はやるほんすき利合　(xxx) 異同資料句番号：00584
00015	宵宵の月をかこちて旅大工よひよひの−つきをかこちて−たひたいく依依　(xxx) 異同資料句番号：00585
00016	背中へのぼる児をかはゆがるせなかへのほる−こをかはゆかる桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00586
00017	茶むしろのきはつく上に花ちりてちやむしろの−きはつくうへに−はなちりて子珊　(xxx) 異同資料句番号：00587
00018	川からすぐに小鮎いらするかはからすくに−こあゆいらする石菊　(xxx) 異同資料句番号：00588
00019	朝曇はれて気味よき雉子の声あさくもり−はれてきみよき−きしのこゑ杉風　(xxx) 異同資料句番号：00589
00020	背戸へ廻れば山へ行みちせとへまはれは−やまへゆくみち岱水　(xxx) 異同資料句番号：00590
00021	物思ひただ欝欝と親がかりものおもひ−たたうつうつと−おやかかり孤屋　(xxx) 異同資料句番号：00591
00022	取集めてはおほき精進日とりあつめては−おほきいもひひ曽良　(xxx) 異同資料句番号：00592
00023	餅米を搗て俵へはかりこみもちこめを−つきてたはらへ−はかりこみ桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00593
00024	わざわざわせて薬代の礼わさわさわせて−やくたいのれい依依　(xxx) 異同資料句番号：00594
00025	雪舟でなくばと自慢こきちらしせつしうて−なくはとしまん−こきちらし沾圃　(xxx) 異同資料句番号：00595
00026	となりへ行て火をとりて来るとなりへゆきて−ひをとりてくる子珊　(xxx) 異同資料句番号：00596
00027	又けさも仏の食で埒を明またけさも−ほとけのめして−らちをあけ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00597
00028	損ばかりして賢こがほ也そんはかりして−かしこかほなり杉風　(xxx) 異同資料句番号：00598
00029	大坂の人にすれたる冬の月おほさかの−ひとにすれたる−ふゆのつき利合　(xxx) 異同資料句番号：00599
00030	酒をとまれば祖母の気に入さけをとまれは−ははのきにいる野坡　(xxx) 異同資料句番号：00600
00031	すすけぬる御前の箔のはげかかりすすけぬる−こせんのはくの−はけかかり子珊　(xxx) 異同資料句番号：00601
00032	次の小部屋でつにむせる声つきのこへやて−つにむせるこゑ利牛　(xxx) 異同資料句番号：00602
00033	約束にかがみて居れば蚊に食れやくそくに−かかみてをれは−かにくはれ曽良　(xxx) 異同資料句番号：00603
00034	七ツのかねに駕籠呼に来るななつのかねに−かこよひにくる杉風　(xxx) 異同資料句番号：00604
00035	花の雨あらそふ内に降出してはなのあめ−あらそふうちに−ふりたして桃隣　(xxx) 異同資料句番号：00605
00036	男まじりに蓬そろゆるをとこましりに−よもきそろゆる岱水　(xxx) 異同資料句番号：00606

炭俵 ８巻 （すみだはら）

炭俵＿上巻 歌仙［うめがかに：芭蕉］

炭俵＿上巻 歌仙［けんかうも：嵐雪］

炭俵＿上巻 歌仙［そらまめの：孤屋］

炭俵＿上巻 百韻［こははだか：利牛］

炭俵＿下巻 歌仙［あきのそら：其角］

炭俵＿下巻 歌仙［みちくだり：桃隣］

炭俵＿下巻 歌仙［ふりうりの：芭蕉］

炭俵＿下巻 歌仙［ゆきのまつ：杉風］

炭俵　８巻　（すみだはら）

炭俵＿上巻　歌仙［うめがかに：芭蕉］

炭俵＿上巻　歌仙［けんかうも：嵐雪］

炭俵＿上巻　歌仙［そらまめの：孤屋］

炭俵＿上巻　百韻［こははだか：利牛］

炭俵＿下巻　歌仙［あきのそら：其角］

炭俵＿下巻　歌仙［みちくだり：桃隣］

炭俵＿下巻　歌仙［ふりうりの：芭蕉］

炭俵＿下巻　歌仙［ゆきのまつ：杉風］