智穀


詞書

夕煙

本文

小野山やゆふへの風の絶てより
ふもとの里に煙たな引

署名

智穀

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 智穀( ~天保5年) 僧(真言)。字法興、空谷と号し海印律師とも云う。出雲松江の人。修験の行者の家に生れたが二十一歳の頃金峯山に登り道心を発し播磨相模寺に詣で恵岳阿闍梨に就いて得度し寛政元年高野山に登り普賢院深覚に潅頂を受け、尓来京摂の間を往還して諸師を歴訪、三十歳出雲に帰り鰐渕寺敬光に円頓戒を受け再び京都に上り智積院に在って性相二門を極め普門律師円通と交わりその著「佛国暦象編」の校讐を行ひ文化四年四十二歳の時出雲に帰り朝日寺に止住したが文政十一年京都大通寺大衆の懇請をうけて三度上洛慈眼院に在留、天保年中仁和寺宮の招請により同寺南松院に転じ天保五年三月九日入寂、寿六十九。法金剛院に葬る。師は博覧強記佛典のほか天文暦数詩歌俳諧を能くし書もまた巧みであった。(文化十 僧密)
寸法: 縦36.6cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:打曇り,天地青
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:なし,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: