小川弥彦


詞書

志かの山越しけるに紅葉の色海にうつりたる

本文

志賀のうみにうつる紅葉の色みれは
水の秋さへふかくなりぬる

署名

弥彦

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 小川弥彦(寛政4年~) 歌人。姓は源。通称松作。号如煙又は春洞。晩年は葉翁と称した。京都の人、歌人小川萍流の男。天保十二年自筆歌集四時の艸紙に「ことし五十年の春を迎えて」云々と記しているから寛政四年に生れたことが知られる。歌は小沢芦庵の流れを汲んでいる。嘉永元年亡父萍流原韓の六帖詠草給遺に小川英翁の名で跋文を書いている。尚嘉永三年には芦庵五十年忌を心性寺に於て開催しているがその時の春洞自筆門人連名回章には大原呑舟等二十五名が挙げられている。(文政五 和歌 嘉永五 和歌)
寸法: 縦36.0cm 横5.6cm
紙質: 和紙:間似合か
製法: 薄短冊(裏打なし)
模様: 漉き模様:打曇り
書風:
用字:
書式: 上下句の頭に漢字を揃えない:なし,二行の頭を同じ高さに揃える
風: