大含


詞書

野外露

本文

野路ゆけは秋の千くさにくれにけり
たもとの露に月やとるまて

署名

大含

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 大含(安永2年~嘉永12年) 憎(真宗)大含は法諱、雲華と号し後に雲華院と称した。別に鴻雪・染香人。枳東園等の号がある。東本願寺の学僧、豊前の人、安永二年東本願寺末の満徳寺に生れ梢長じて古城正行寺鳳嶺に養われ其寺務を継いだ。後京都に上り佛儒の学を修め文政二年学階擬講となり高倉学寮に瑜伽を講じた。更に四年八月には嗣講に進みそれより累年安楽集、文類聚鈔・浄土論・正信偈等を講じ天保五年には講師に昇進した。それ以後また嘉永二年の夏安居迄毎年宗典を講じ宗学の興隆に尽している。講師在職十七年嘉永三年十月八日入寂した、年七十八。在京の間枳穀殿の東に居往し枳東園と号し伝導の余暇書画を楽しみ頼山陽・田能村竹田・篠崎小竹等と常に来住して風雅な交わりを続けた。その画は殊に墨蘭に妙を得て時人の賞賛を博した。(文政五 僧 文政十一 僧 天保九 僧 再出 文人画)
寸法: 縦35.5cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 押し模様:布目,金銀箔砂子模様:霞ちらし
書風:
用字:
書式: 二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: