岩田田鶴麿(鵠麿)


詞書

遠村煙

本文

立のほる煙の末はしら雲に
まかへるかたや遠のひと村

署名

鵠麿

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 岩田田鶴麿( ~天保6年) 狂歌師。名は霊寿。字は可蘭。三蔵楼田鶴丸又は橘庵と号し岩田次郎兵衛と称した。名古屋の人。家は染色を業としたが寛政の初から狂歌師を志し橘洲の社中に加はつて狂歌に精進した。文化年中江戸に赴き狂歌堂に逗留すること一年の後妻を携へて京により真葛原の西行庵の守僧となった。文政八年尾張熱田に帰り同八年再び江戸に行き奥州松島を遊覧した。時に年六十八。後天保三年又熱田に帰ったが天保六年四国遊歴の途次播州沖で颶風に遭い難舩して溺死した。時に天保六年十月六日。年七十七。狂歌江戸の花。狂歌五十鈴川。都曲七絃集。狂歌蘭亭帖などの著がある。(文政十三 文雅狂)
寸法: 縦36.4cm 横6.1cm
紙質: 和紙
製法: 薄短冊(裏打なし)
模様: 漉き模様:打曇り,押し模様:布目空押し
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: