太田垣蓮月


詞書

初冬山

本文

三ついつゝおちとまりたる山かきの
も末にのこる秋のいろかな

署名

蓮月

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 太田垣蓮月( ~明治8年) 歌人。名は誠。蓮月はその法号。京都の人、知恩院広間侍太田垣光古の娘、千種有功に歌を学び武芸にも通じた。近藤氏に嫁し子を設けたが二十九歳の時夫の死に遭い子供も夭逝したので剃髪して仏門に入り、法名を蓮月と号し、初め粟田天王社のほとりに住し、歌を教え或はて手捏ねの陶器を作って自作の和歌を刻って焼成し求むる人に頒ち風雅の日々を送った。晩年西賀茂神光院の和田呉山律師の招請を受けて神光院の茶所に隠栖し約十年の後明治八年二月十日寂した。年八十五。(天保九 女流 嘉永五 女流 慶應三 和歌 同 良工)
寸法: 縦36.5cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 押し模様:布目,金銀箔砂子模様
書風:
用字:
書式: 上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:なし:男性が古歌を書く場合は二行目を下げる:あり,女性は表に署名せず、裏の右下隅に署名する:なし
風: