石田敬起


詞書

報恩講御法楽濁述懐と言事を御詠

本文

法の舟に乗おくれなは三瀬河
ひとり渡てゆかまし物を

署名

石田敬記謹書

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 石田敬起() 商估(鞠)。知白斎と号し、小右衛門と称した。大阪の人、先祖は楠氏の支族より出で代々河内に住していたが敬起の父、小兵衛の代に大阪に移住し商業を営み屋号を大根屋と称した。敬起は摂津の東市場岸上門造の二男として生れたが後、石田家に入婿して石田姓を名乗り大根屋の繁昌を図った。天保元年、西本願寺広如上人の招請をうけて当時宗派内外の事情により財政危機に頻していた本願寺の財政立直しに尽力し、大改革を断行して本願寺の経済的基盤を確立した。所謂天保の大根屋改革と称して、その功績を伝えられている。業余蹴鞠の枝を嗜んだので、平安人物誌には蹴鞠家として挙げられている。墓は鳥辺山西大谷墓地に建てられている。(嘉永五 鞠)
寸法: 縦35.7cm 横6.2cm
紙質: 檀紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:正,はけぬき,金泥
書風:
用字:
書式:
風: