秀存


詞書

菊のころ子をうみませるを

本文

この子しもそのおいさきは千とせとて
産屋をちかみ菊そにほへる

署名

宗存

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 秀存( ~万延元年) 僧(真宗)。秀存又は宗存、一蓮院と号した。美濃国中屋村西入坊住職小島秀道の長子、幼にして漢籍を村瀬藤城に学び、享和元年十四歳の時、京師に上り高倉学寮に入り香月院深勵講師に師事して宗学の研鑚につとむること八年、後諸山を歴訪して倶舎、唯識、天台、華厳等の諸学を究め最も華厳に精通した。天保六年寮司となり仝十三年擬講に進み弘化四年嗣講を授けられたが其間、華厳探玄記、起信論義記、阿弥陀経、大経等を講じ、能登の頓成の異解を正すなど宗義顕正に尽した功績は多大である。尚、その間播州赤穂の万福寺(東派)に入寺して、その十八代住持となっている。万延元年三月二十八日寂、寿七十二。明治十九年一月宗主の特命により講師職を追贈されている。(嘉永五 僧)
寸法: 縦36.5cm 横6.0cm
紙質:
製法:
模様: 金銀箔砂子模様:金のふち
書風:
用字:
書式: 上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: