村井内蔵之助(忠臣)


詞書

朝鹿

本文

棹しかの猶夜をのこす聲の上に
しらみはてたる有明の月

署名

忠臣

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 村井内蔵之助() 書家。姓は源名は忠臣。号は蔦廼舎。内蔵之助と称し民部と云った。京都の人西本願寺坊官松井中務の弟、兄弟皆西本願寺の広如上人に任え忠臣は御側御賄奉行御用人を勤めた。鐸合社中に入って歌を学び有栖川庭田流の書を能くした。文久三年八月十二日浪士のため殺害された兄松井中務の首を三条河原から携へ帰ったが、兄不埒の義有につきという理由で御役御免になったが後慶應四年十二月本願寺家臣上原数馬、岡田多中と共に軍務局会計頭取に任官している。(慶應三 書(和))
寸法: 縦36.5cm 横6.0cm
紙質: 和紙:鳥の子
製法: 薄短冊(裏打なし)
模様: 書き模様:刷毛引(金),押し模様:布目
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: