貞心尼


詞書

月のかさきたる夜更るまてなかめをりて

本文

都きさへもかさきる物かあめのした
うき身のぬれぬかくれかやなき

署名


読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 貞心尼(寛政10年~明治5年) 尼僧(歌人)姓は三輪氏、蓬生園の号がある。越後長岡の藩士奥村某の女、寛政十年生れ、医師三輪氏に嫁したが夫の没後佛門に入り良寛和尚に師事したことは有名である。晩年京に上り聖護院村に隱栖し蓬生国と号し茶陶を作って暮した。明治五年二月十日没、年七十五(慶應三 和歌 再出 良工)
寸法: 縦36.4cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 書き模様:吹墨(青),押し模様:布目,金銀箔砂子模様
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ,上下句の頭に漢字を揃えない,二行の頭を同じ高さに揃える:なし:女性は二行目を下げる:あり,女性は表に署名せず、裏の右下隅に署名する:あり
風: