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| 作品集名 | 歌合 | 
| 作品集名読み | うたあわせ | 
| 作成年月日 | 永仁五年八月十五日(1297年9月3日) | 
| 場所 | 
| 00001 | 未入力 (xxx)
           すみそめし月の心や秋なりしあきにはつきの影もかなしき すみそめし−つきのこころや−あきなりし−あきにはつきの−かけもかなしき | 
| 00002 | 未入力 (xxx)
           吹きすさむ風もの寒く身にしみて村雲しけみ月薄き空 ふきすさむ−かせものさむく−みにしみて−むらくもしけみ−つきうすきそら | 
| 00003 | 未入力 (xxx)
           秋のきてそへし光のうへに又今宵と照らす月のさやけさ あきのきて−そへしひかりの−うへにまた−こよひとてらす−つきのさやけさ | 
| 00004 | 未入力 (xxx)
           この秋はあらぬあはれのまたそひて月にも物のことにかなしき このあきは−あらぬあはれの−またそひて−つきにもものの−ことにかなしき | 
| 00005 | 未入力 (xxx)
           風にきくあはれもあれと夜な夜なの月にそたへぬ秋のなさけは かせにきく−あはれもあれと−よなよなの−つきにそたへぬ−あきのなさけは | 
| 00006 | 未入力 (xxx)
           秋の色のよもにみちぬとみゆるかな今宵の月の光あまねく あきのいろの−よもにみちぬと−みゆるかな−こよひのつきの−ひかりあまねく | 
| 00007 | 未入力 (xxx)
           秋ふかみ身にしむ風の夜半をへて月もうれふる色そそひ行く あきふかみ−みにしむかせの−よはをへて−つきもうれふる−いろそそひゆく | 
| 00008 | 未入力 (xxx)
           月の前のなさけの友もかはらさりし三とせの秋そ更に恋しき つきのまへの−なさけのともも−かはらさりし−みとせのあきそ−さらにこひしき | 
| 00009 | 未入力 (xxx)
           夜すからの浅茅か庭の虫の音も月にはたへぬうれへなるらし よすからの−あさちかにはの−むしのねも−つきにはたへぬ−うれへなるらし | 
| 00010 | 未入力 (xxx)
           吹きすさふ風すさましく身にしみて夜寒にかへる月そさひしき ふきすさふ−かせすさましく−みにしみて−よさむにかへる−つきそさひしき | 
| 00011 | 未入力 (xxx)
           つくつくとなかむるままにかなしきは夜寒の秋の月の夜すから つくつくと−なかむるままに−かなしきは−よさむのあきの−つきのよすから | 
| 00012 | 未入力 (xxx)
           きりきりす声声なきてはた寒き月夜の秋そ物はかなしき きりきりす−こゑこゑなきて−はたさむき−つきよのあきそ−ものはかなしき | 
| 00013 | 未入力 (xxx)
           虫の音もかるるあさちの露の上に影寒き月の色そ身にしむ むしのねも−かるるあさちの−つゆのうへに−かけさむきつきの−いろそみにしむ | 
| 00014 | 未入力 (xxx)
           露よりも月にそいたくしほれぬる詠めてあかす夜とともの袖 つゆよりも−つきにそいたく−しをれぬる−なかめてあかす−よととものそて | 
| 00015 | 未入力 (xxx)
           あき風よしはしな吹きそ月やとるまかきの草の露とこそちれ あきかせよ−しはしなふきそ−つきやとる−まかきのくさの−つゆとこそちれ | 
| 00016 | 未入力 (xxx)
           虫の恨み千草の色も情あれと月にまさらぬ秋の庭かな むしのうらみ−ちくさのいろも−なさけあれと−つきにまさらぬ−あきのにはかな | 
| 00017 | 未入力 (xxx)
           またなかめ又かきくらしいく度かうれへの色に月もしむらん またなかめ−またかきくらし−いくたひか−うれへのいろに−つきもしむらむ | 
| 00018 | 未入力 (xxx)
           かきくらすわか涙にはかはるらんおなし月をそ君も見るとも かきくらす−わかなみたには−かはるらむ−おなしつきをそ−きみもみるとも | 
| 00019 | 未入力 (xxx)
           いかにもろき涙とかしるうき人を心にもちて月を見る比 いかにもろき−なみたとかしる−うきひとを−こころにもちて−つきをみるころ | 
| 00020 | 未入力 (xxx)
           わかためにくもらぬ夜半そなかりけるむかへは月に涙うかひて わかために−くもらぬよはそ−なかりける−むかへはつきに−なみたうかひて | 
| 00021 | 未入力 (xxx)
           有りし夜にかはらぬ月のなこりさへ今幾程の秋にかは見む ありしよに−かはらぬつきの−なこりさへ−いまいくほとの−あきにかはみむ | 
| 00022 | 未入力 (xxx)
           こひ忘れ思ひ忍はむと思へとも更にかなはぬ月の夜すから こひわすれ−おもひしのはむと−おもへとも−さらにかなはぬ−つきのよすから | 
| 00023 | 未入力 (xxx)
           哀とめしその夜の空を忘れかねてつきせぬ恋になるる月影 あはれとめし−そのよのそらを−わすれかねて−つきせぬこひに−なるるつきかけ | 
| 00024 | 未入力 (xxx)
           うきになしかたみと思ひとにかくに月を涙の外にやはみる うきになし−かたみとおもひ−とにかくに−つきをなみたの−ほかにやはみる | 
| 00025 | 未入力 (xxx)
           むかしならはまたまし夜半の月影を恋しとのみそ詠めうれふる むかしならは−またましよはの−つきかけを−こひしとのみそ−なかめうれふる | 
| 00026 | 未入力 (xxx)
           思ひ出つる人のゆかりに月をなしてかこちうれふるほとそはかなき おもひいつる−ひとのゆかりに−つきをなして−かこちうれふる−ほとそはかなき | 
| 00027 | 未入力 (xxx)
           めくりあひてみる我のみそつれなきやあらぬ契に残る月かけ めくりあひて−みるわれのみそ−つれなきや−あらぬちきりに−のこるつきかけ | 
| 00028 | 未入力 (xxx)
           うきにたへてさのみなかむと見るらんと月の心も更に恥かし うきにたへて−さのみなかむと−みるらむと−つきのこころも−さらにはつかし | 
| 00029 | 未入力 (xxx)
           とはれんの頼みたになき詠かなまたはやせめて月の夜すから とはれむの−たのみたになき−なかめかな−またはやせめて−つきのよすから | 
| 00030 | 未入力 (xxx)
           こひなかめ涙にくるる我そとも月たに人にかたれとそ思ふ こひなかめ−なみたにくるる−われそとも−つきたにひとに−かたれとそおもふ | 
| 00031 | 未入力 (xxx)
           なかめうれへ今宵の月に恋つきていさやあすまてたへし我か身か なかめうれへ−こよひのつきに−こひつきて−いさやあすまて−たへしわかみか | 
| 00032 | 未入力 (xxx)
           もろともにみし面影の月そとてなかめなくさむ我そはかなき もろともに−みしおもかけの−つきそとて−なかめなくさむ−われそはかなき | 
| 00033 | 未入力 (xxx)
           むかしへのかたみをのこす月なれは今の名残も行すゑの月 むかしへの−かたみをのこす−つきなれは−いまのなこりも−ゆくすゑのつき | 
| 00034 | 未入力 (xxx)
           つくつくと月になかめて思ひつくす四方の哀も誰にかたらむ つくつくと−つきになかめて−おもひつくす−よものあはれも−たれにかたらむ | 
| 00035 | 未入力 (xxx)
           九重に住むらん月を思ひやりてひとり見る夜の宿そさひしき ここのへに−すむらむつきを−おもひやりて−ひとりみるよの−やとそさひしき | 
| 00036 | 未入力 (xxx)
           人すまぬ古き御かきの庭の池にひとりや月の影もさひしき ひとすまぬ−ふるきみかきの−にはのいけに−ひとりやつきの−かけもさひしき | 
| 00037 | 未入力 (xxx)
           かへりゆかは是をも忍ふ折やあらん今宵は月に都恋ひつつ かへりゆかは−これをもしのふ−をりやあらむ−こよひはつきに−みやここひつつ | 
| 00038 | 未入力 (xxx)
           更くるまて閑に月を詠むれは千里もうかふ秋の面影 ふくるまて−しつかにつきを−なかむれは−ちさともうかふ−あきのおもかけ | 
| 00039 | 未入力 (xxx)
           むかしよりいくなさけをかうつしみるいつもの空にいつもなる月 むかしより−いくなさけをか−うつしみる−いつものそらに−いつもなるつき | 
| 00040 | 未入力 (xxx)
           いく度か此世ならてもなれみけむ我こそしらね月は知るらん いくたひか−このよならても−なれみけむ−われこそしらね−つきはしるらむ | 
| 00041 | 未入力 (xxx)
           思ひ思ひこころこころになかむるを月もさまさまいかに見るらん おもひおもひ−こころこころに−なかむるを−つきもさまさま−いかにみるらむ | 
| 00042 | 未入力 (xxx)
           月きよく風をさまれるこの秋やひかりますへき敷島の道 つききよく−かせをさまれる−このあきや−ひかりますへき−しきしまのみち | 
| 00043 | 未入力 (xxx)
           山ふかみひとり詠むる夜半の月都のかけもかくやかなしき やまふかみ−ひとりなかむる−よはのつき−みやこのかけも−かくやかなしき | 
| 00044 | 未入力 (xxx)
           荒果ててよもき薄のしけき宿にさはらぬ月の影そさし入る あれはてて−よもきすすきの−しけきやとに−さはらぬつきの−かけそさしいる | 
| 00045 | 未入力 (xxx)
           入るかたを都の空となかめつつなみたをおくるよその月影 いるかたを−みやこのそらと−なかめつつ−なみたをおくる−よそのつきかけ | 
| 00046 | 未入力 (xxx)
           なかめおかむ世になき身ともなりもせは月たに我を思ひ出つやと なかめおかむ−よになきみとも−なりもせは−つきたにわれを−おもひいつやと | 
| 00047 | 未入力 (xxx)
           はるはると都の空をなかめへたてたひとしりてや月もかなしき はるはると−みやこのそらを−なかめへたて−たひとしりてや−つきもかなしき | 
| 00048 | 未入力 (xxx)
           あすは又いかなる里の月かみむ今宵は波の上になかめつ あすはまた−いかなるさとの−つきかみむ−こよひはなみの−うへになかめつ |