茶室実寿(康哉)


詞書

雪似浪

本文

住のえのまつにも浪の越けりと
みゆる津もりの浦の自雪

署名

康哉

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 茶室実寿() 天文家。名は康哉、字は旭松、通称茶室金四郎。京都の人、初め室町御池に住し後柳馬場四条南に住した。平安人物志には天文家として上げられているが、香川景樹の門に入り歌を学んだことは文化三年十月桂園社中前田隆寿追悼会泳草や文化十二年板の景樹判歌合「うすごほり」等に作歌が出ており、又景樹の中空日記(文政二年板)や同隨筆、「かるかや集」に序跋を寄せていることによって知られる。生没年未詳。(文化十 天文 文政五 天文 文政十三 天文 天保九 天文)
寸法: 縦35.8cm 横5.4cm
紙質: 和紙
製法: 薄短冊(裏打なし)
模様: 漉き模様:打曇り
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: