普門


詞書

花似雲

本文

咲花は一木なからもところえて
かゝるかと見る峯のしら雲

署名

普門

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 普門僧( ~天保5年) (天台宗)名は円通、字は珂月、号は無外子、一に普門という。俗姓は山田氏、因幡藩士某の子、七歳にして出家し日蓮宗徒となる、長じて後宗弊改革の志を立てて同志を糾合したが事露われて擯せられたために天台宗に転属した。初め伯耆の大山に居し後比叡山に登り安楽律院に入って慧澄隆教寺に交わり、又智積院に学び、豪潮津師に受戒し随待した。神儒の学者の排佛説を慨嘆し、末法に佛法を破却するものは天文地理の説より始るとして印度の暦数を研究すること三十余年、日蔵経月蔵経、立世阿毘曇論等の諸経論に立脚して佛国暦象編五巻他須弥山儀図並に和解等を著し梵暦の解明に尽した。初め山城積善院に住し、晩年輪王寺官の命により江戸増上寺中恵照院に入り、天保五年九月四日入寂寿八十一。(文化十 天文暦算 文政五 天文 文政十三 天文)
寸法: 縦35.1cm 横5.6cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 漉き模様:打曇り
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: