四方龍文


詞書

暮秋

本文

安幾といふ名にもにぬ哉暮て行
かきりとなれはをしくやはあらぬ

署名

龍文

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 四方龍文( ~天保12年) 工芸家(良工)名は波雄。字は鼎介。通称安之助。号は龍文堂、京都の人、鋳物師龍文堂第二代、文化二年富小路四条に住居し家業に励んだが作る所の文房具、香炉等何れも中国風のもので当時の文人墨客の賞讃を博した。晩年は安平と改名して陶器の焼成も行っているが山陽や木米菘翁等と来往して風雅の道に優遊した。天保十二年十一月五日没。年六十二。東大谷に葬る。法名釈瑞華、門人に亀文堂及び蔵六がある。(文政十三 良工(鋳) 天保九 良工 嘉永五 良工)
寸法: 縦36.3cm 横5.8cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 押し模様:布目
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: