辻順義


詞書

夏草

本文

ゆきかよふ野中の道の見へぬまて
夏草ふかく生しけりけり

署名

順義

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 辻順義( ~天保9年) 文雅家。恋享と号しまた俳名を落柿舎吾同と云い辻和泉守と称した。京都の人。烏丸一条南に住し、久我家諸大夫を勤め傍ら文雅の道に遊んだ。以文社尚歯会詩歌集(天保六年)老人郡に辻和泉守七十一歳と出し「かきりなきよはひくらへむ花のもと落柿舎吾同」。「寄松祝 生しより千とせふるともふた葉にてみとり尽せぬ まつの色かな 順義」と俳句と和歌がのせられている。天保九年七月十八日没。年七十九。(天保九 文雅)
寸法: 縦36.0cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 書き模様:墨流し(薄墨.青),押し模様:絹目,金銀箔砂子模様:天地.茶線
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: