辻順義詞書夏草 本文ゆきかよふ野中の道の見へぬまて 署名順義 読み下だし英訳メタ情報略伝* 辻順義( ~天保9年) 文雅家。恋享と号しまた俳名を落柿舎吾同と云い辻和泉守と称した。京都の人。烏丸一条南に住し、久我家諸大夫を勤め傍ら文雅の道に遊んだ。以文社尚歯会詩歌集(天保六年)老人郡に辻和泉守七十一歳と出し「かきりなきよはひくらへむ花のもと落柿舎吾同」。「寄松祝 生しより千とせふるともふた葉にてみとり尽せぬ まつの色かな 順義」と俳句と和歌がのせられている。天保九年七月十八日没。年七十九。(天保九 文雅)
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