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『古事類苑』こじるいえんは、明治12年(1879)に文部省が編纂を開始し、後に神宮司庁がその事業を引き継ぎ、35年をかけて大正3年(1914)に完成した日本最大の百科史料事典である。その構成は歴代の制度・文物・社会百般の事項を30部門に分類し、各事項についてその起源・内容・変遷を、平安時代初期の六国史りつこくしから明治維新までの基本的な文献から、当該箇所を原文のまま採取して列挙したものである。その全貌は和装本で1,000巻、洋装本で51巻、総頁数は洋装本にして67,000頁余、五十音索引の見出語は64,246項目、総目録の見出語は40,354項目にもおよぶ。まさに日本研究の基礎史料集成であり、現在でも様々な分野の日本研究者の基本的な史料事典であるといってよい。
  本データベースは、この『古事類苑』を国内外の日本研究者により広くかつ容易に利用してもらうことを目的として、大正版の洋装本(51巻)を基にして簡便な検索機能を付与したものである。

なお、本データベースは総合大学院大学・文化科学研究科の「魅力ある大学院教育」イニシアティブ事業の一環として企画され、国際日本文化研究センターの「世界の日本研究」に対する研究協力事業の援助と国文学研究資料館(相田満氏)の協力を得て完成を見たものである。

本データベースにおける一部の外字(144字)の表示には、文字鏡研究会のご諒解を得て『今昔文字鏡(R)』((株)エーアイ・ネット/文字鏡研究会) のフォント を使用しています。文字鏡研究会のご理解とご協力に感謝いたします。

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