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宗砌関係　連歌百句／小松天満宮本

作品集名	宗砌関係　連歌百句／小松天満宮本
作品集名読み	そうぜいかんけい　れんがひゃっく／こまつてんまんぐうぼん
作成年月日	永享六年六月十八日（1434年7月24日）
場所
備考	発句「篠の葉のみ山すゞしき北野かな」

句番号	句
00040	おくまてやまの－あさくなるころ
00041	たにをとち－みねをうつみし－ゆきとけて
00042	なみたやたきつ－こころとはなる
00043	つららゐし－たにのうくひす－こゑとけて
00044	こほりにとくる－なみのたまのを
00045	あさこちに－ひけからことの－とまりふね
00046	まちうかれては－ころもおほえす
00047	はなおそし－かすみやはるの－そらたのめ
00048	ここをさらても－いたるかのきし
00049	たつたより－それとみむろの－やまさくら
00050	たかために－よはのこるらむ－おほつかな
00051	つきとはなとの－こかくれのやと
00052	ふねこきわたる－なにはすみよし
00053	しらくもの－いこまのたけの－はなをみて
00054	やまのはことに－さくらさくころ
00055	はるのよは－はなよりいてぬ－つきもなし
00056	いろみえそめて－ひとやとはまし
00057	みをかくす－このしたやまの－はなのはる
00058	ふかくさやまは－さくらさくなり
00059	はなのはる－ひとのゆききに－のはかれて
00060	けふはなこりの－かねのひとこゑ
00061	はなもまて－またかへりこむ－あすかてら
00062	みつせきいれよ－かへすたなかみ
00063	ゆきてみむ－はなのところの－さくらたに
00064	くれてなほふく－のきのまつかせ
00065	あすまては－ありともはなや－にはのゆき
00066	おもひやる－たひねののへの－やまおろし
00067	みやこもつらし－はなのちるころ
00068	かせふきちかふ－ききのむらたち
00069	やまとほく－わかみにくれは－はなちりて
00070	はるにしあへは－みこそをしけれ
00071	よるなみも－くたくなあたら－さくらかひ
00072	ほとなきうちに－あくるはるのよ
00073	いさりする－かすみのをふね－ひはきえて
00074	いくうらまてそ－ふねのゆくすゑ
00075	つきかすむ－よとのかはせの－あさまたき
00076	ふねをもひくは－よとのくるまち
00077	すきかへす－とはたにうしの－つなはへて
00079	そてのみなとの－かせやつたへむ
00080	ちるはなの－かとりをとめの－なつころも
00081	たきはまきれす－おつるなつやま
00082	ほとときす－なちのたかねを－わかなきて
00083	まきあくる－いよすのもとの－かせさえて
00084	おとにはなつも－なかかはのやと
00085	やまほとときす－すくるひとこゑ
00086	みもはてぬ－ゆめとつきとの－みしかよに
00087	さひたるあゆの－ふすやかたふち
00088	ふなをさと－なるはうかひの－おきなにて
00089	つたふこそ－まやのあまりの－しつくなれ
00090	むこやまおろし－すまのゆふたち
00091	ふるきせきやそ－ちりをすゑたる
00092	かるかやに－わかとこなつは－うつもれて
00093	ひらくあふきは－つまそいろこき
00094	ゆふかほの－はなさくやとの－かたをりと
00095	たもとにかかる－つゆはらひてよ
00096	みそきする－このゆふしての－あさころも
00098	はしめはわれも－しらぬいつはり
00099	あききてや－なみたもつゆと－こほるらむ
00100	のへのさくらの－もみちもそちる
00101	やままつの－もとあらのこはき－かせふきて
00102	しもそおきそふ－よなよなのつゆ
00103	あさかほや－おとろふるみの－かかみくさ
00104	おそくともよし－なかきよすから
00105	ゆふきりに－つなひくふねの－かはのほり
00106	いるみちを－おもへはたかし－みねのてら
00107	まつのもとなる－やまのはのつき
00108	はつかになりぬ－くものとほやま
00109	おきてみる－ふしまちつきの－あさまたき
00110	たかいつはりそ－のこることのは
00111	つきみれは－あきとてなかき－よはもなし
00112	うらつたひする－かものむらとり
00113	なつみかは－かはへのくすは－なみかけて
00114	けふはかりとや－ほしはあふらむ
00115	あまのかは－かたののあきの－かりころも
00116	みつをかかみの－くもるともなし
00117	あきそみる－のもりかいほの－くさかくれ
00118	もみちはみたれ－あめのふるころ
00119	いにしへを－しのふののきの－つゆもうし
00120	ほかけかたふく－くさのうらかれ
00121	あきののを－ひくやよとちの－たかせふね
00122	いとはれてこそ－そてはしをるれ
00123	いくめくり－うきよのあきに－あひぬらむ
00124	あきのおもひと－なにかなるらむ
00125	ふてそこれ－くちきのもとの－きりきりす
00126	そよとのくれを－たのむあきかせ
00127	しはくりの－おつるこかけの－くさのいほ
00128	とししるほしや－ななつここのつ
00129	かちをとり－きくをつむひの－あきことに
00130	しもよのけさの－くさそかれたる
00131	ありあけの－いるののまつは－つれなくて
00132	ひとははたおり－ころもうつころ
00133	ほしあひの－のちはしくれに－そてかして
00134	ふねおほくよる－よとのかはきし
00135	このはふく－とはやまかせに－あきふけて
00137	なへてはふらす－しくれはつゆき
00138	まつりせぬ－はるやちくまの－かみなつき
00139	ふゆののはらそ－みちさたかなる
00140	よるとしも－おもはぬいろに－つきさえて
00141	またかきかへす－ねやのうつみひ
00142	わひひとの－ことのねさむし－つきのもと
00143	われもうつらと－なきやをるらむ
00144	しもかれの－まののいりえの－ゆふちとり
00145	たてるもさひし－まつのひともと
00146	さきのけの－みののをやまの－ゆきのくれ
00147	きちやうのおくに－みゆるひとかけ
00148	しろたへの－かたひらゆきに－とをあけて
00149	なやらふは－かとりのはひの－さむきころ
00150	はるをとなりの－ゆきのあしのや
00151	すみよきさとに－やとをとははや
00152	すゑしらぬ－よこやまみちの－ゆきのくれ
00153	あふよははしめ－ものなおもひそ
00154	かへりえぬ－あらたかやまの－とまりかり
00155	いとゆふくれも－またぬたまのを
00156	よるをのみ－たのむちきりの－なかきひに
00157	とはすはうしと－なほやおもはむ
00158	いたつらに－こよひもゐねの－ときふけて
00159	なかきよあかぬ－けさのわかれち
00160	うはたまの－そのくろかみの－たはれひと
00161	ちきりよさらは－おもひすてはや
00162	ひとふての－このたまつさは－とるもうし
00163	またかへさるる－ふみをこそみれ
00164	はてはたた－こなたにとまる－なのたちて
00165	おもふこころは－ゆかぬまもなし
00166	かけわたす－こすのうちなる－ひとをみて
00167	みまくほしきは－きみにこそあれ
00168	またこねは－さらぬわかれの－あとににて
00169	かかるうきなは－そらにもそたつ
00170	きえねけさ－こころまよひの－よるのくも
00171	はてしらぬ－おもひにむしも－ねをそへて
00172	わかこひくさは－さらにむさしの
00173	つきにひとめの－せきこころせよ
00174	おきてゆく－よはにわかなや－たつたやま
00175	たれにちきりを－むすふともなし
00176	さとのなも－しらぬのなかの－くさまくら
00177	かはしもはてぬ－ことのはのすゑ
00178	なたすくる－たひのともふね－こきちかひ
00179	つゆのなさけも－あれやおなしよ
00180	みもしらぬ－ひとにやとかる－あめのくれ
00181	けふいてそむる－たひのゆくすゑ
00182	みかつきの－のちはいくよの－くさまくら
00183	まことのみちは－あらましののち
00184	いまそゆく－まちししほひに－なるみかた
00185	これやはしらも－おなしまきのと
00186	ほそみゆる－あかしのをかの－やかたふね
00187	かみしもにある－かものみつかき
00188	いりうみに－このむろやまの－かけみえて
00189	ひとそうき－なにゆゑつきも－またるらむ
00190	となりなるきの－おほふわかいほ
00191	ほしをいたたく－きぬきぬのそら
00192	もののふは－とののほろかけ－かふときて
00193	くたるもくるし－みちのひとさか
00194	なそみやこ－いまはゐなかに－ならのさと
00195	まつをのみ－ともとむかひて－なにかせむ
00196	さらにはななき－ことのはもうし
00197	そまかはに－たけのゆひはし－ひきかけて
00198	たにのいほりに－たれをまつらむ
00199	よみこそかはれ－もしのこゑこゑ
00200	ふくをきけ－そらとふとりの－あすかかせ
00201	うちののはらそ－うちはへてゆく
00202	かちむちに－うまはのひとは－なをあけて
00203	つゆのうきみそ－おきところなき
00204	くさのいほ－あともまくらも－もるあめに
00205	ふかきちきりは－すゑもかはらし
00206	かはつらに－おなしみつくむ－さとみえて
00207	おいぬるをこそ－おとろかれぬれ
00208	これそこの－わかうゑおきし－にはのまつ
00209	またひととほり－くもやたつらむ
00210	ゆふひかけ－むかひのやまに－にしきえて
00211	あしきことにも－かしこきそある
00212	ひをえらふ－みちはこころの－はかせにて
00213	うたよりも－ふみのことはは－おろかにて
00214	もろこしにさへ－まさるわかくに
00215	くははるとしに－そてそぬれける
00216	つかさなき－わかみやひとの－かすのほか
00217	すてかたきみは－そてそしをるる
00218	たとるまに－としはおいにき－うたのみち
00219	いつくをやとと－おもひさためむ
00220	よはつらく－みねのいほりは－さひしくて
00221	あれしやまたは－またつくるなり
00222	かやふきの－いせのみやゐの－ひとむかし
00223	おりゐるかもの－おのかひとつれ
00224	こにゆつる－かみのはふりは－としおいて
00225	さかゆるいへに－まひうたふこゑ
00226	もののふに－あらぬかくらを－ゆみとりて
00227	あささはみつは－うをもうかはす
00228	すみよしや－きねかひれふる－かみあそひ
00229	はしたかの－すゑののかねの－いりあひに
00230	をかへのやかた－をのへなるてら
00231	うまかあらぬか－いなおほせとり
00232	あふことを－ひとにをしへの－のりのみち
00233	みやこにいれは－せきのともなし
00234	をさまれる－よにあふさかを－いまこえて

宗砌関係 連歌百句／小松天満宮本

宗砌関係　連歌百句／小松天満宮本