宗砌句抜書／早稲田大学本

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作品集名	宗砌句抜書／早稲田大学本
作品集名読み	そうぜいくぬきがき／わせだだいがくぼん
作成年月日	文安四年十月十八日以後（1447年11月26日以後）
場所

句番号	句
00001	なかるるとしは−よとむせもなし
00001	けふをせけ−よるはやよひの−あすかかは
00002	ふゆかれの−こすゑにきゐる−さきもなし
00002	しろきはしもや−をかのへのまつ
00003	ききもならはぬ−とりのからこゑ
00003	ふねとむる−このしまくにの−しほかせに
00004	かけはなくなる−つるのもろこゑ
00004	おやはこに−いとけなくなる−こころにて
00005	すゑのちきりも−かはらさりけり
00005	かはつらに−おなしみつくむ−さとみえて
00006	えにしあれはそ−たちははなれぬ
00006	いねをほす−のたのしはふに−とりおりて
00007	くりかへしてや−ものおもふらむ
00007	はるのたの−みつふにしつか−そてぬれて
00008	やなきのひとは−あきのななくさ
00008	みちのへに−なくへきむしを−こにいれて
00009	みよりつくれる−つみはおそろし
00009	そのすかた−かりのまゆすみ−はなやかに
00010	しくれのあとの−やまのしたつゆ
00010	もみちさへ−このまのつきの−うらみにて
00011	ひとかけとほき−やまさとのあき
00011	つたかかる−いはほかしたの−うもれみつ
00012	かかみのかけも−おいそつれなき
00012	なにかわか−こころつくしに−まつらやま
00013	つゆおもくなる−くさのしたをれ
00013	たかのなの−つみますらをか−のをかりて
00014	かせもやまとの−すたれあくらむ
00014	ひとのこゑ−しのやにつきの−さしいりて
00015	とほかりし−やまみえそむる−ゆきふりて
00015	ふゆあらはなる−こかくれのやと
00016	たくひそとほき−ふねかいそやか
00016	たひねして−みぬひとさとを−たのむよに
00017	ふみのうらみは−いつのあしたそ
00017	くれにけり−またかりふしの−はるのやま
00018	すすしくなりぬ−せみのもろこゑ
00018	あききぬと−いはまのをかは−ゆくみつに
00019	ゆふされは−しつこころなき−つきのころ
00019	しはたくけふり−たえぬやまさと
00020	しつくはいはほ−つたひてそゆく
00020	やとれつき−こけもまたひぬ−あめのには
00021	そよくはをきか−よその□□□て
00021	うしつらし−ちきりもすゑの−あきのそら
00022	やまかすみ−のはらつゆけき−あさゆふに
00022	ひとはつつちる−はなのはるさめ
00023	こすゑのかせは−かすみかねつつ
00023	あさまたき−やまあきらかに−はなさきて
00024	はけしくなれは−かせそみにしむ
00024	あふきのみ−むなしきねやの−かたみにて
00025	ひとめちかきは−さわくいろとり
00025	みをかくす−かりはのともは−くるもうし
00026	ゆきのしたはの−にほふたちはな
00026	ふかきよの−かけふむつきに−にはさえて
00027	かへすへき−たのもにひとや−かよふらむ
00027	またあらけなる−かりのをちかた
00028	ひとのよはたた−ゆめのうきはし
00028	かはつらの−よとのわたりに−こよひねて
00029	あふことを−たのめてこふる−わかいのち
00029	なかきひくらす−かねことのはる
00030	つきにとちきる−よはもふけけり
00030	おもひやれ−□□のせきちの−□□□あき