吉田袖蘭


詞書

春江月

本文

難波江や漕行ふねのみるめさへ
はるにうかへる月の影かな

署名

袖蘭

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 吉田袖蘭( ~慶應2年) 画家(女流)初姓吉田後大倉氏、名は佐登、京都の人、医家吉田南涯の女。幼より詩画を嗜んだが後扶屋町夷川南の画家大倉笠山に嫁してから益々上達し、ことに山水梅竹を好んで描いた。笠山の没後はその生家笠置村に隠栖し慶應二年四月九日没した。年七十(文化十 女流)
寸法: 縦36.1cm 横6.0cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 押し模様:布目,金銀箔砂子模様,版模様:梅花(うす墨).枝(朱)
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:あり,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:なし:女性は二行目を下げる:あり,女性は表に署名せず、裏の右下隅に署名する:なし
風: