八田知紀


詞書

はなのころあらし山にやとりて

本文

まきの戸をあけてそみつる山さくら
まつのあらしのおきたたぬまに

署名

知紀

読み下だし


英訳



メタ情報

略伝

* 八田知紀(寛政11年~明治6年) 歌人。初名彦太郎通称喜左衛門、桃岡と号した。鹿児島藩士八田善助の男寛政十一年生。文政八年京都の薩藩邸蔵役となり同九年香川景樹を知りその門に入り和歌を学んだその後広敷御用人となり近衛家裏方に仕へ明治五年宮内省八等出仕に任ぜられ歌道御用掛を命ぜられ後七等出仕に進み明治六年九月二日東京に於いて没した。年七十五芝区伊皿子大円寺に葬る。明治三十六年八月特旨を以て従五位を贈られた。(慶應三 和歌)
寸法: 縦36.3cm 横6.2cm
紙質: 和紙
製法: 厚短冊(裏打あり)
模様: 押し模様:布目,地−薄茶
書風:
用字:
書式: 初、三、五句における墨継ぎ:なし,上下句の頭に漢字を揃えない:あり,二行の頭を同じ高さに揃える:あり
風: